美久が胸を触れても拒否しないことを見て、麗子は美久の首筋に舌を這わす。美久は一瞬体を硬直させビクビクっと身震いしたようだが、麗子は構わず、首筋から美久の耳まで舌を滑らす。
「どう?受身になるのは?」
麗子がそう囁くと、美久はすがるような表情で麗子を見つめる。
「いつもはあなたが男に奉仕してるんでしょ?」
麗子は口元に笑みを浮かべ、続ける。
「あなたが、男の喜ぶことを求めて奉仕するのはどうして?」
「好きだから?それとも嫌われたくないから?」
美久がまるで蛇に睨まれた蛙のように、戸惑い、答えに窮していると、麗子は美久の耳の中に舌を這わす。
美久が堪らず「アッ…」と吐息を漏らすが、
「ねえ、どっち?」
と、麗子は美久の耳を舐めながら、詰問を止めない。
胸元に触れていた右手で、ブラウスのボタンを外し、ゆっくりとブラの上から美久の乳首に優しく触れる。親指でゆっくり円を描くように摩り続けると、すでに美久の乳首もその存在を主張するかのようにぷっくりと固くなっているのが、ブラの上からもわかる。
耳にあてた舌は、舌先を尖らせ耳穴を刺激するようにあてがうと、麗子は意識的にクチュクチュと音をたて耳を舐め続けた。
「ねえ、どっち?」
麗子が同じセリフを今度は少し強い口調で問うと、美久が観念したかのように、
「嫌われたくないからです…」
と弱々しく答える。
「正直ね…」
麗子はそう言い放つと、ブラの上から乳首を軽く摘んだ。
「ぃやっ…」
と、美久の恥じらう声を閉ざすように、麗子はまた美久の唇を奪う。美久はソファの上で、ブラウスがはだけた状態で、麗子を見上げる姿勢でキスを受け入れる。麗子はキスをしたまま、はだけたブラウスから覗くピンクのブラのホックを外し、ブラの隙間から指を滑り込ませる。同時にまた首筋に舌を這わせ、親指の腹で、その固くなった突起を転がすように弄り出す。
「あぁん…れ、麗子さん…」
美久は堪らず、声が大きくなり、顔も真っ赤になっている。
「ぃやっ、これ以上は駄目です…」
と、必死に主張するも、その言葉には意思はなく、麗子はまた小さく微笑むと、
「で、あなたは相手が気持ちよくなればいいの?自分の欲望より相手の要望?その理由が、嫌われたくないから?」
矢継ぎ早に、美久に詰め寄る。ブラ紐は既に肩から外れ、ピンクというよりは肌色に近い、美久の乳首が露わとなっている。詰め寄りながら、ぷっくりと膨れ上がった突起を今度は押し込むように麗子は弄び始めた…