【小説】社内恋愛

今時の社内恋愛をテーマにしたオムニバス小説

【社内恋愛】内村航平(25歳)の場合 vol.10

「じゃ、ご希望通り、今日はここまででおしまいね…」

 

美久がそう言うのを、航平は複雑な気分で受け入れていた。一線を越えずよかったとい安堵と越えたいという欲望が頭の中で交錯する。美久は、事を終えたかのように、ソファに腰掛け、飲みかけのビールに口をつけると、

 

「今日は、意外な航平が見れて良かった…」

 

と、しみじみと口にする。

 

航平は、短パンジャージを履き直し、ソファに腰掛けていたが、まだ冷静さを取り戻せずに、

 

「どういうこと?」

 

と弱々しい口調で確認する。自分でもいつもとは違う、焦りや動揺が言葉の弱さに出てしまったことに、後ろ向きな感覚になる。周囲の女性の好意を感じながら、俯瞰しその好意をいつもはうまくコントロールするのだが、今は自分の欲望が上回り、美久の気持ちどころか、自分の気持ちをコントロールできずにいるのだ。まるで、今は逆に美久にコントロールされているとすら感じる…それが航平には屈辱に思えた。

 

「可愛い航平を見れたってこと!いつもはクールで感情を表に出さないから…」

 

美久にそう言われると、自分の中で何かがはしけた。欲望が理性を上回り、またその欲望は単に性欲ではなく、美久をコントロールしひれ伏せたいという欲望でもあった。

 

「そういうことね…」

 

と、航平は平静を取り戻し、

 

 「美久さん、俺…」

 

と、美久に近づき、キスをしようとする。美久が顔の向きを変え、キスを遮ると、航平は首筋にキスをした。

 

美久は表情が変わり、

 

「ダメ…止めたいって言ったのは航平だよ…」

 

と、身体を仰け反らせ、抵抗するが、それは抵抗ではなく、単なる確認だと航平には見て取れる。航平はここが攻め時と思い、仰け反った美久の体を抱きしめると、美久の耳を舌先で舐める…

 

「あっ、ダメ…彼女がいるんでしょ…」

 

彼女というフレーズに一瞬亜紀の顔が頭に浮かんだが、自分ですぐに搔き消し、また美久の耳を貪る…

 

「洋介も起きちゃうよ…社内恋愛はダメなんでしょ…」

 

美久は、先ほど自分が発した理由を並べ、キスを振りほどく。

 

「ね、今日はここまでにしよっ…」

 

と、美久が諭したが、航平はもう引き下がれないと一つ決心し、今度はゆっくりとキスをする。美久がキスを受け容れたのを確認すると、スエットの上から胸を触れる…

 

タオル地のスエットは柔らかく、美久の乳首が既に固く大きくなっていることが、手にわかる。航平がキスをしながら、親指で乳首を転がすと、美久の抵抗もほどけトロンとした表情になる…

 

「美久さんも我慢できないんじゃない?」

 

航平は表情を変えず、そう言うと、乳首を転がしていた右手で、スエットにくっきりとついた美久の割れ目に沿い、親指でなぞり突起を弾いた。

 

ああんっ…

 

と、美久が堪らず大きな声が出し、体をヒクヒクさせると、航平の頭の中に亜紀のことは一切なく、目の前にいる美久のことだけを考えていた…美久をどうにかしたいと…

 

見ると、美久の下のスエットは秘部を中心に円を描くように、ハッキリと変色していた…

 

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