【小説】社内恋愛

今時の社内恋愛をテーマにしたオムニバス小説

【社内恋愛】航平と亜紀の出会い…(内村航平)

航平には同い年の彼女がいる。大学4年の夏から付き合い始めた亜紀は、当時ミス一橋大学であり、周囲の高嶺の花だった。そんな亜紀と付き合い始めたきっかけも、航平らしく「ソツなく」声をかけたことが始まりである。二人ともに体育会系であり、航平は野球部の亜紀はチアリーディング部のキャプテンであり、体育会本部の会合でよく顔を会わせる間柄であった。おまけに野球部の応援には、チアリーディング部が付きものであり、自然と会話をする機会も多い。極め付けは、丁度部室が隣にあったことで、その頻度は高まったのだ。

 

初めて声をかけてから3カ月ほど経った夏のある日、うかない顔色の亜紀に気づいた航平は、「ソツなく」声をかける。

 

「どうした?いつもの顔と違うぞ?」

 

亜紀の表情は少しだけ明るくなり、

 

「ねぇ、今日二人で飲みにいかない?」

 

と、亜紀からお誘いを受ける。以前より亜紀に対して好意を抱いていた航平だったが、ミス一橋大学で高嶺の花である亜紀からお誘いを受けるとは思ってもみなかった。航平は異常な心臓の高鳴りや顔が真っ赤になるのを必死に堪え、平静を装い飲みの誘いを承諾する。

 

落ち合ったのは互いの部活が終わった夕方後、大学の正門で待ち合わせし、一橋大学御用達の焼き鳥屋に向かう。

 

ともに体育会系ともあって、食事もお酒も一般的な大学生と比較すると、大食漢なのであろう…特に亜紀は女性としては、ましてやミス一橋とは思えないほど、よく食べそしてよく飲んだ。特にお酒はというと、ビールを数杯飲んだ後から、焼酎に移り、その量や飲む早さは、体育会系男子ともひけを取らない…。

 

航平は、亜紀が何か悩みを抱えていると察しながらも、自分からはけして触れず、ただただ亜紀のペースに付き合った…

 

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