【小説】社内恋愛

今時の社内恋愛をテーマにしたオムニバス小説

【社内恋愛】美久の口づけに理性が崩れる…(内村航平)

寝室に戻ると、美久がまるで待ちきれなかったかのようにラグに座る航平に擦り寄ってくる。それだけでも航平は驚いたが、その勢いのまま、美久は航平の腕を組み、航平を見上げる形でキスをした。

 

「どうしたんですか?」

 

航平は反射的に体を仰け反らせ、キスを振りほどく。内心は驚き心臓の鼓動が聞こえやしないか心配だったが、必死で平静を装い、美久に尋ねる。けして理由を知りたかったわけではなく、ただただ平静を装う間が欲しかっただけだ。しかし、美久は間髪入れず、

 

「キスしたいから、キスしただけ…」

 

目を細め頬を赤らめ答え、すぐさま仰け反った航平の馬乗りになり、両手で航平の顔を押さえながら、キスをする。

 

「困ります…俺、彼女がいますから…」

 

平静を装う間もなく、航平も今度ばかりは焦った。きっと表情にも出ていたことだろう。必死に、口づけを離すが、

 

「関係ないよ、私がしたいだけだから…」

 

と、馬乗りにされ、唇を奪われ、体も気持ちもペースを美久に奪われる…なんとか自分のペースに持ち込もうと、

 

「洋介がいますから…」

 

と、訴えても、

 

「洋介がいなければ、いいの?」

 

と言われてしまっては何も言えない…美久のペースでまた口づけをされては、

 

「社内はまずいですよ…」

 

と航平が言っても、

 

「言わなきゃ、誰にもバレないよ…」

 

と、美久は論拠のない返答に航平は反論もできない。航平は徐々に反論するのを諦め、美久の口づけ受け入れてしまう。亜紀や洋介への罪悪感や、社内倫理を犯し秘密を持ってしまったという感情が、航平の意と反して快楽に変わっていくのだ…

 

航平の快楽を後押しするように、美久は口づけした舌を首筋まで這わせ、そのまま耳の穴に舌を伸ばした。これには、航平も堪らず、吐息をもらしてしまう。航平は理性がガタガタと崩れていくのを、苦しみながらも、受け入れてしまう…


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